スリランカの物価は安い?日本と比べた魅力とビジネスの可能性
- 小雨 趙
- 1 日前
- 読了時間: 4分
こんにちは!グローバークスのナルマダーです。
私たちグローバークスは、日本企業と海外人材をつなぐサポートを行っております。なかでも、私自身がスリランカ出身ということもあり、スリランカ人材 に関するご相談をいただく機会も多いです。
企業様からよくいただくご質問は、例えば──
「スリランカの物価は安いのか?」
「日本語を話せるスタッフは見つかるのか?」
「政治や経済は安定しているのか?」
こうした疑問を持つ企業様に向けて、今回はスリランカの基本情報から、日本との物価比較、人材環境、そして最新の政治・経済状況までをわかりやすくご紹介いたします。
スリランカの基本情報
スリランカは南アジアに位置する島国で、正式名称は「スリランカ民主社会主義共和国」。

人口:約2,200万人
首都:スリジャヤワルダナプラ・コッテ(商業都市はコロンボ)
公用語:シンハラ語・タミル語(英語も広く使用)
宗教:仏教が約7割、その他ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教
主な産業:紅茶(セイロンティー)、繊維・アパレル、観光、ITサービス、農産物
「インドの真珠」とも呼ばれる自然豊かな国であり、教育水準が高く、特に英語教育に力を入れているため若く優秀な人材が多いことも特徴です。
日本と比べた物価水準
スリランカの物価は日本と比べるとかなり低く、ビジネスにも生活にも大きなコストメリットがあります。
食費 コロンボでのランチ:300〜500円程度 日本のランチ平均:800〜1,200円程度
👉 外食費は日本の半分以下。
交通費 バスや電車:数十円〜100円程度 タクシー(3km):150〜200円程度
👉 移動コストは日本の1/5〜1/10。
住宅費 コロンボ中心地ワンルーム:3〜6万円 東京23区ワンルーム:7〜12万円
👉 都市部でも日本の半額以下。
人件費 大卒初任給:月3〜5万円 日本の大卒初任給:20〜25万円
👉 日本の約1/10。

政治的・経済的環境
スリランカは過去に経済危機を経験しましたが、現在は国際機関の支援や改革を経て、急速に安定を取り戻しています。
政治:民主主義の下で安定した政権運営
経済:インフレも落ち着き、投資環境が改善
地理的優位性:インド洋の要所として、南アジア・中東・アフリカを結ぶハブ
これにより、安心して長期的にビジネスを展開できる土壌が整いつつあります。

日本語を話せる人材はいるのか?
多くの企業様が気にされるのが「現地で日本語人材を採用できるか」という点です。
実は、スリランカの国立大学である ケラニヤ大学(University of Kelaniya) や サバラガムワ大学(Sabaragamuwa University) には、日本語を4年間学ぶ学位コースがあります。また、大学に限らず、日本での就職や留学を経験した人も多く、現地には日本語を活かしたいという若者がたくさんいます。
毎年数百人規模の学生が日本語を専攻
日本語能力試験(JLPT)の合格者が年々増加
通訳・翻訳・日本企業での実務経験を持つ人材も多い
つまり、スリランカでは英語+日本語ができる優秀な人材を採用することが可能です。

日本企業にとってのスリランカの魅力
低コストでのビジネス展開
英語+日本語対応が可能な若手人材
安定した政治・経済環境
インド洋のハブとしての地理的優位性
親日的な文化と教育水準の高さ
まとめ
スリランカは、かつての混乱から大きく回復し、今まさに外国企業にとって魅力的な進出先へと成長しています。
物価の安さ、人材の豊富さ、そして政治・経済の安定は、日本企業にとって大きなメリットです。
「低コストで優秀な日本語人材を確保したい」
「新興市場に安定的に進出したい」
そうお考えの企業様にとって、スリランカは有力な選択肢となるでしょう。
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弊社は、現地パートナーと連携しながら、ビジネス立ち上げのサポートやスリランカ人材の採用支援を行うことも可能です。 どんなニーズでも、まずはお気軽にご相談ください。皆様の成長に向けて全力でサポートいたします。
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■ この記事を書いた人
ジャヤシンハ・ナルマダー

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー。スリランカ出身。スリランカのケラニヤ大学で日本語を専攻。大学卒業後は現地の日系企業で5年間勤務し、人材紹介業務や新規事業開発に従事。2023年に来日し、ホテル勤務を経てグローバークスに入社。外国人財が日本で活躍しやすい環境を提供し、企業と外国人候補者の双方にとってWin-Winな関係を築くことを目指している。