オーストラリア出張|55%が外国生まれ⁈メルボルンで体感した「超多文化社会」のリアル
- 2 日前
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更新日:19 時間前

こんにちは!グローバークス代表の森永です。 GW期間を利用し、5/5~9の5日間、オーストラリアのメルボルンを訪問しました。
オーストラリアを訪問するのは今回が初めてでしたが、主に2つの理由がありました。
1つ目は、メルボルン在住の妹に会うためです。 私には9歳下の妹がいますが、彼女は約4年間、メルボルンで働きながら暮らしています。この7月に日本へ帰国することになったため、その前に一度会いに行くことにしました。現地では計4泊ほど妹の家に泊まらせてもらい、現地のリアルな生活環境を肌で感じることができたのも、非常にありがたい経験でした。
2つ目は、中古重機の市場調査です。 弊社では現在、日本製中古重機の海外輸出支援に携わらせていただいています。現在はベトナムやインドネシアなどの東南アジア向けの市場開拓を主に行っていますが、鉱物資源が豊富なオーストラリアにも、大きな市場があるのではないかと考え、現地へ向かいました。
当初の目的は上記の通りでしたが、現地では思いがけず外国人材に関わる者として多くの学びがありました。今回は、メルボルンで見聞きした情報の共有とともに、私なりの所感をまとめさせていただきます。
(1)多民族国家オーストラリア:2人に1人が海外ルーツ
オーストラリアは世界有数の多民族国家です。その多様性は、日本で暮らす私の想像を遥かに超えていました。現在、オーストラリアの人口は約2,800万人に達しようとしていますが、なんと全人口の約29.1%が「国外生まれ(移民)」です。さらに、両親のどちらかが海外生まれという人を含めると、全体の約半数にのぼります。

今回滞在したメルボルンは、その多様性がさらに凝縮された街でした。中心部(CBD)に限れば、住民の約55%が海外生まれというデータもあります。街を歩けば英語、中国語、ベトナム語など、300以上の言語が日常的に飛び交い、そこには「外国人」という区別すら存在しない、圧倒的な多文化主義のリアルがありました。
【データ参考ソース】

(2)「路地裏の修繕」が教えてくれた、小回り重機のポテンシャル
現地を歩いて印象的だったことに一つが、街の至る所で目にする建設現場の活気です。
特に興味深かったのは、メルボルンの象徴でもあるグラフィティ(壁画)に彩られた、非常に狭い路地裏での作業風景でした。そこでは、小型重機が壁スレスレのスペースで巧みに石畳の修繕や掘削を行っていました。

これまで、資源国であるオーストラリアへの輸出といえば、広大な土地で使う大型重機がメインだという先入観がありました。しかし、実際には急激な人口増加に伴う都市の再開発が同時並行で進んでいます。
建物が密集するメルボルンの都市部では、大型機ではなく、「小回りの利く高性能な小型重機」への需要も非常に高いのだろうと感じました。

現在、弊社が支援している東南アジア市場では、大規模なインフラ開発に向けた中・大型機のニーズが中心です。一方で、成熟した都市でありながら膨張を続けるメルボルンのような現場では、こうした狭小地対応の機材こそが、今後の輸出戦略における一つの鍵になるのではないか。そんな新しいビジネスの切り口が見えた、貴重な視察となりました。

(3)妹との再会と、外国人材に携わる者としての感じたこと
今回の滞在で最も印象深かったのは、4年間をこの街で過ごし、7月に帰国を控えた妹との対話でした。丸3日間、メルボルンの主要なスポットを案内してもらいながら、現地でのリアルな生活実感について様々な話を聞くことができました。
そこで強く実感したのは、彼女のような海外からの滞在者や移民たちが、単なる「労働力」としてではなく、「社会を共に創るパートナー」としてごく自然に受け入れられ、リスペクトされているということです。
特に感銘を受けたのは、国が求める人材を戦略的に呼び込み、定住を促すための「独自のポイント制ビザシステム」が機能している点です。
オーストラリアでは、国として不足している職業をまとめた「技術職業リスト(Skilled Occupation List)」が常にアップデートされています。移住を希望する外国人は、年齢、英語力、職歴、学歴などが細かく点数化(ポイント化)され、国家の需要にマッチし、点数が高い優秀な人材から順番に永住権や就労ビザが発給される仕組みになっています。
単に「労働力が足りないから門戸を開く」のではなく、「国を発展させるために必要なプロフェッショナルを、厳選して迎え入れる」という思想が徹底されているのです。だからこそ、現地で働く外国人材の社会的ステータスも高く、社会全体でリスペクトされる土壌が育っているのだと感じました。

おわりに
今回のオーストラリア訪問は、中古重機市場の可能性を感じるとともに、これからの日本社会や組織のあり方を考えさせられる、非常に濃密な5日間となりました。
今回の視察で得たヒントや現地で感じた熱量を、今後の人材紹介、海外輸出支援、そしてグローバルな視点での新規事業展開に生かしてまいりたいと思います。



■ この記事を書いた人
株式会社グローバークス 代表取締役
森永 健太

新卒で川崎重工業(株)に入社後、海外営業および新卒採用リクルーター業務に従事。優秀な外国人の同僚の活躍を目の当たりにする中で、日本の良い製品・サービス・文化を世界に広めるには外国人材の活躍が不可欠であると実感。「外国人財の活躍促進による日本社会の活性化」を通じて、日本企業の国際競争力の向上、労働力不足の解消に貢献したいという思いから、2020年に株式会社グローバークスを設立。 中国語・英語対応可(HSK6級、TOEIC905)
慶應義塾大学大学院修了(経営学修士) / 中小企業診断士




