こんにちは!グローバークスのマーケティング担当の趙です。
今回は、グローバークスに新しく加わった中国出身の社員、季さんにインタビューを行いました。季さんは、日本ではまだあまり知られていないJ-Findビザで来日した貴重な存在です。このビザは、限られた条件を満たした方だけが取得できる、とても珍しいものです。

今日は、季さんにJ-Findビザについて詳しく伺いながら、日本での新しい生活や挑戦についてもお話をお聞きしたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!
J-Findビザについて教えてください
趙: まずはJ-Findビザについて簡単に教えていただけますか?
季: J-Findビザは、日本での就職活動や起業準備を希望する外国人向けの特定活動ビザで、一定の条件を満たした方が申請可能です。具体的には、世界大学ランキング100位以内にランクインしている大学、またはその大学院を修了し、学位または専門職学位を取得していることが求められます。また、卒業後5年以内であることも条件に含まれます。このビザを取得すると、最長2年間、日本での就職活動や起業準備を行うことが可能となり、日本の大学を卒業していない外国人にとって、日本でのキャリアを築くための貴重な機会を提供するものとなっています。
趙: なるほど。とても興味深いですね!ちなみに、このビザの存在はどこで知ったのですか?
季: 実は、2024年4月に、アメリカの大学のキャリアフェアで私と同じ中国出身の留学生と知り合いました。彼も卒業後に日本での就職を希望しており、その際にJ-Findビザの存在を教えてくれました。このビザは、日本で就職活動をするための良い機会だと聞き、興味を持ちました。その後、インターネットで調べてみると、実際にこのビザを利用して日本での就職に成功した人の事例も多く見つかり、自分も挑戦してみようと考えました。
趙: ところで、周りにJ-Findビザを持っている人は多いですか?
季: J-Findビザは、私の周りではあまり知られておらず、「謎のビザ」と言える存在です。しかし、私と同じように欧米の大学を卒業し、日本での就職を目指している人たちの間では少しずつ認知され始めています。実際に、インターネットを通じて同じ状況の人と出会う機会があり、多くの人がJ-Findビザを取得して日本での就職活動を進めていることを知りました。
趙: なるほど、まだまだレアなビザなんですね。それにしても、なぜそこまでして日本で働こうと思ったんですか?
季: 幼い頃から、日本のアニメや音楽をはじめとする多くの文化に触れてきたこともあり、日本に対して特別な親しみを感じていました。特に、日本文化の繊細さや美意識に対するこだわりには深く共感し、自分自身もどこか日本と縁があるのではないかと感じるほどでした。また、大学では日本のデザインに関する授業も履修し、日本のデザインが持つ人間中心の発想や卓越した職人精神に深く感銘を受けました。細部にまで配慮が行き届き、実用性と美しさを兼ね備えたそのデザイン哲学に触れることで、日本文化への敬意と憧れがさらに強まりました。高校までは日本語を学ぶ機会がなかったため、英語圏であるアメリカへの留学を選びましたが、それでも「いつか日本に定住する」という目標は、常に心の中で揺るぎないものでした。そのため、日本での就職を考えていた時にJ-Findビザの存在を知ったときは、まさに自分にとっての大きなチャンスだと感じ、迷わず挑戦することを決めました。
J-Findビザの申請プロセスはどうでしたか?
趙: では、実際にJ-Findビザを申請する際のプロセスはどうでしたか?
季: J-Findビザの申請プロセスは、それほど複雑なものではありませんでした。私の場合、大学卒業後に中国へ帰国し、上海の外事サービスセンターを通じてビザの申請を行いました。必要な書類としては、大学の卒業証明書、預金残高証明書、赴日申請書 などが求められ、これらを準備して申請を進めました。具体的な要件や申請手続きの詳細は、日本大使館の公式ウェブサイトでも確認できます。また、特に面接などはなく、申請の流れ自体は他のビザと大きな違いはありませんでした。
ビザ申請から実際に取得までの期間は比較的短かったです。必要書類を準備した後、私は直接ビザ申請機関に行き、申請手続きを行いました。手続き自体は30分程度で完了し、その後、約1ヶ月ほどでビザが発給されました
J-Findビザを選んだ理由は何ですか?
趙: 1ヶ月とは思ったより早いですね!他のビザと比べてJ-Findビザの魅力ってどんなところですか?
季:これまでの質問でもお話ししたように、私のように海外の大学を卒業し、日本で就職を目指す若者にとって、J-Findビザ以上に適したビザはありません。特に、日本に滞在していない状態では、外国人求職者にとって就職の機会が大幅に限られてしまうため、私はこのビザを活用して直接日本に渡り、現地で就職活動を進めることを選びました。そもそも、留学ビザや就労ビザを取得するには、日本の大学に合格するか、日本企業からの内定を得ることが前提となります。しかし、J-Findビザは、海外の大学を卒業した外国人が、日本での就職活動を目的として滞在できる唯一のビザであり、最長2年間の在留が認められている点が大きな利点です。就職活動には一定の期間が必要になるため、時間的な余裕を持って活動できるJ-Findビザは、私にとって最も現実的で有効な選択肢でした。
申請時に困ったことやチャレンジはありましたか?
趙: ちなみに、申請時に困ったこととかはありましたか?
季: そうですね…申請時に特に大きな問題はありませんでしたが、唯一戸惑った点として、日本への入国に関する手続きが挙げられます。一般的に、留学ビザや就労ビザの場合、日本に入国する際には「在留資格認定証明書」が必要とされています。そのため、J-Findビザを申請する際に、「このビザでも在留資格認定証明書が必要なのではないか」と疑問に思いました。しかし、実際にはJ-Findビザの場合、在留資格認定証明書は不要で、そのままビザを取得して入国できることがわかり、一安心しました。
趙: もし困ったことがあったら、どこで情報を調べましたか?
日本大使館の公式サイトに掲載されている情報は限られていたため、主にSNSプラットフォームで情報を収集しました。特に、J-Findビザに関する細かい手続きについては、日本国内でもまだ認知度が高くないため、実際にこのビザを取得した人の経験談を参考にするのが最も有効でした。例えば、「在留資格認定証明書」が必要かどうかについて疑問を感じた際には、SNS上で「J-Findビザに関する質問」として投稿したところ、すでにこのビザで日本に入国した方から直接回答をいただき、問題を解決することができました。このように、実際にJ-Findビザを利用した人たちの情報が非常に役立ちました。

J-Findビザで就活は一般的な留学生とは何か違ったか?
趙:J-Findビザを持っていることで、留学生として日本で仕事を探す時に感じた違いはありましたか?
季: 私が感じた違いは大きく二つあります。
一つ目は、海外大学の卒業時期が日本の大学と異なるため、日本の新卒採用のスケジュールに合わせて就職活動を進めることが難しい点です。特に、日本では「一括採用」の文化が根強く、企業の説明会やエントリー開始時期が決まっているため、海外の大学を卒業した人にとってはタイミングを合わせるのが大変でした。
二つ目は、日本での留学経験がないため、日本の業界や企業研究に関する情報を得る機会が少なく、事前に独自でリサーチしなければならない点です。日本の大学に通っている留学生であれば、学内のキャリアセンターや先輩のネットワークを活用して情報を得ることができますが、私の場合はそうした機会が限られていたため、準備に時間がかかりました。
趙: これからJ-Findビザを申請しようと思っている人にアドバイスはありますか?
季: J-Findビザを活用して日本での就職を目指す方へ、私自身の試行錯誤を踏まえて、特に重要だと感じた3つのポイントをお伝えします。
1.日本語力を可能な限り高める(特に文系の方)日系企業で働くには、最低でもN1レベルの日本語力が求められることが多く、英語のみでは選択肢が限られます。特に文系職種では日本語必須の企業が多いため、日本語力の向上が就職活動を有利に進める鍵となります。
2.折れない心を持つこと日本での就職活動は、言語や文化の違い、競争の激しさ、日本独自の採用プロセスなど、多くの挑戦が待っています。不採用が続くこともありますが、「日本で働きたい」という初心を忘れず、粘り強く取り組むことが大切です。また、結果が思うように出なくても、自分の能力を疑わないことも重要です。
3.情報収集と事前準備を徹底するJ-Findビザでの就職活動は、日本の大学を卒業した新卒とは異なるため、業界・企業研究を徹底し、狙うべきポジションを明確にすることが重要です。SNSやキャリアイベント、オンラインの情報を活用し、効率的に進めましょう。また、海外の就職イベントの活用も有効です。例えば、アメリカやイギリスのCFN(Career Forum Network) では、日本企業の海外採用枠に応募できる機会があります。J-Findビザと併用することで、より多くの可能性を広げることができます。
しっかり準備を整え、諦めずに挑戦すれば、必ず道は開けるはずです! J-Findビザを活用して日本で就職を目指す優秀な皆さんを全力で応援しています!
趙: なるほど、参考になります!今日は貴重なお話をありがとうございました。季さんのグローバークスでの活躍、楽しみにしています!
季: こちらこそ、ありがとうございました!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!

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■ この記事を書いた人
趙 小雨(チョウ ショウウ)

株式会社グローバークスのマーケティングマネージャー。
中国出身。天津外国語大学日語学部を卒業し、明治大学大学院情報コミュニケーション研究科を修了。
動画制作、デジタルマーケティング、インフルエンサーマネジメントの分野で豊富な経験を持つ専門家。これまでに、多くの企業や自治体のプロモーション企画に参画し、動画制作では、企画から撮影、編集までを一貫して担当。
2024年にグローバークスに入社し、現在は外国人材の採用と定着を支援するマーケティング戦略を推進している。変化する市場に柔軟に対応し、クリエイティブなアイデアを活かして、組織の発展に貢献することを信条としている。