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介護現場における外国人活用の実情|外国人介護福祉士が解説!

  • 小雨 趙
  • 6 日前
  • 読了時間: 6分

更新日:5 日前

こんにちは、株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザーのセナです。

今回は、外国人介護福祉士として介護施設で勤務していた私の視点から、介護現場における外国人活用の実情についてお伝えします。


介護業界では深刻な介護人材不足が続いています。日本は世界にも例を見ないスピードで少子高齢化が進み、まさに超高齢化社会を迎えつつあります。2030年には高齢者が人口の約3割を占めるとも予測され、介護の需要はますます高まる一方です。しかし、現役世代の減少により介護の担い手は不足し、このままでは近い将来、介護職員が数十万人規模で不足するとも言われています。



こうした状況を受けて、介護現場では外国人介護士の活用が進んでいます。政府も経済連携協定(EPA)や技能実習、特定技能といった制度を設け、海外から人材を受け入れる体制を整えてきました。現在、ベトナムやフィリピン、インドネシアをはじめ多くの外国人が介護施設で働いており、2023年時点で介護分野で働く外国人は約4万人に上っています。外国人介護士たちは、日本人スタッフとともに現場を支える貴重な戦力となっているのです。


インドネシア人介護士の強みとは

数ある外国人材の中でも、特にインドネシア人介護士は高い適性を持つと言われます。他の東南アジア出身者と比べても、インドネシア人には次のような強みが指摘されています。


  • 高い日本語力とコミュニケーション能力: インドネシア人は人と話すことが大好きで、年配の方のお世話や会話にも喜びを見出します。そのため、日本語の上達が早く、言葉が多少不自由でも「何とか伝えよう」という姿勢で積極的にコミュニケーションを図ります。日本で働く前に日本語をしっかり学び、日本語能力試験N3やN2合格を目指して努力する人も多く、現場での意思疎通に心強さを発揮します。


  • 温和で真面目な人柄: インドネシア人は穏やかで優しい性格の持ち主が多く、宗教や文化の影響もあって「奉仕」や「助け合い」の精神が根付いています。誰かの役に立ちたいという思いが強く、利用者である高齢者にも敬意を持って接するため、介護の仕事に対してポジティブです。その明るく素直な姿勢は職場の雰囲気を和ませ、日本人スタッフにも良い刺激を与えてくれます。

  • 高い適応力と定着率: 異国で働く不安を乗り越える粘り強さと向上心も、インドネシア人材の魅力です。与えられた仕事に対し誠実に取り組み、日本の習慣や職場ルールにも順応しようと努力します。その結果、長期間にわたり安定して勤務してくれるケースが多く報告されています。実際に、インドネシア人介護士の離職率は他国出身者と比べても低い水準にあるとのデータもあり、受け入れ側から「定着しやすい人材」と評価されています。


現場で感じたインドネシア人材の可能性(元介護福祉士の体験談)

私は2018年にインドネシアから来日し、日本語学校を経て介護福祉士の資格を取得しました。その後、特別養護老人ホームで約4年間、介護福祉士(外国人職員)として勤務しました。現場では想像以上に人手不足が深刻で、常にスタッフの確保に苦労する状況でした。日本人の中には介護職のハードさや待遇面を理由に敬遠する人も多く、現場の担い手不足を肌で感じる日々だったのです。

そんな中で、自分を含めインドネシア人スタッフが現場にもたらす価値を強く実感しました。私たちインドネシア人は、来日前に必死に勉強した日本語を武器に、ご利用者様と積極的にコミュニケーションを取りました。笑顔で丁寧に接する姿勢や、困難に直面しても前向きに適応しようとする姿勢が評価され、「ありがとう、あなたがいて助かるよ」と温かい言葉をいただくことも度々ありました。また、同僚の日本人スタッフからも「明るく頑張る姿に励まされる」と言ってもらえたことがあります。現場の一員として奮闘する中で、インドネシア人介護士の持つ日本語力・人柄・適応力が大きな強みとなり、介護の現場で確かな戦力になると確信しました。

まとめ:インドネシア人材の活用で介護現場の未来を切り拓こう

日本の介護業界は、少子高齢化による人手不足という大きな課題に直面しています。その解決策の一つとして、外国人介護士の活用は今や欠かせない選択肢と言えるでしょう。中でもインドネシア人材は、日本語能力や温かな人柄、高い定着率といった強みで現場に貢献できる存在です。

人材確保に悩む介護施設にとって、インドネシア人をはじめとする海外の優秀な人材を受け入れることは、介護現場の未来を切り拓く大きな力になります。文化や言葉の壁は、適切なサポートと双方の歩み寄りで乗り越えることができます。実際に多くの施設で外国人スタッフが戦力となり、利用者にも笑顔を届けています。

介護人材不足が叫ばれる今こそ、視野を世界に広げてみませんか?インドネシア人介護士の強みを活かし、多様性に富んだチームで安心できるケア体制を築くことが、これからの超高齢社会を支える鍵となります。あなたの施設でも、新たな風を吹き込み、未来への一歩を踏み出してみてください。


~弊社のサポート内容~

株式会社グローバークスでは、以下のサポートを通じて、特定技能者の受け入れとその後の定着を全面的に支援します。


●書類準備と手続き代行:ビザ申請や労働契約など、必要な手続きを迅速に行います。

●入国後の生活サポート:住宅の手配や生活面でのフォローを行い、特定技能者が日本の環境に早く馴染むようサポートします。

●定期的なフォローアップ:定期的に面談を実施し、特定技能者が安心して働けるようにサポートを続けます。

●8カ国語対応:日本語、英語、中国語、ベトナム語、シンハラ語(スリランカ)、ビルマ語(ミャンマー)、タガログ語(フィリピン)、インドネシア語で対応いたします。


外国人労働者が日本で活躍できる環境づくりを目指し、人手不足の解消と企業の成長に向けて、心を込めてサポートさせていただきます。貴社のニーズに合わせた最適な人材のご紹介ができるよう、全力でお手伝いさせていただきます。

もし、ご質問やご相談がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。



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■ この記事を書いた人

ロフビグ アディ セナ

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー、インザ カイン ティン氏が日本の着物を着用している写真。

インドネシア出身、千葉県在住。介護福祉士/日本語能力試験1級中学時代より日本語に興味があり、独学しながら日本に行く夢を持つ。2017年にインドネシアの看護大学を卒業した後、2018年留学生として来日。石川県の日本語学校にて1年間勉強したのち、介護専門学校に進学し、介護福祉士国家資格を取得。その後、介護士として4年間勤務。介護現場での経験と語学力を活かして外国人労働者をサポートしたいという思いから2025年グローバークスに入社。




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