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ベトナムで結婚式!リモートワークで叶えた1カ月半の帰省体験

  • 小雨 趙
  • 8月7日
  • 読了時間: 7分

こんにちは!グローバークスのリクルーティングアドバイザー、西原です。今回は、私がこのたびベトナムで結婚式を挙げた体験と、リモートワーク・有給制度を活用した働き方についてご紹介します。


現在ベトナムでは抹茶ブームです
現在ベトナムでは抹茶ブームです

■ リモートワークを活用して、ベトナムに1カ月半帰省

私は今回、約1カ月半ベトナムに帰省しました。そのうち2週間は有給休暇を取得し、残りの期間はリモートワークを活用して業務を継続。結婚式の準備や家族との時間をしっかり確保しつつ、仕事もしっかりこなすことができ、とても充実した時間を過ごせました。

日本生まれ・日本育ちの私が、両親の故郷であるベトナムで結婚式を挙げられたことは非常に感慨深かったです。一方で、ベトナム文化を体験する中で「まったく知らない国のルールに戸惑う外国人のような気分」になる場面も多く、とても新鮮でした。


■ ベトナム結婚式に必要な準備期間は?

最近では、国際結婚の増加にともない、日本人がベトナムで結婚式を挙げるケースも多く見られるようになってきました。とはいえ、日本では長期の休暇取得が難しいのが現実…。月単位での休みはなかなか取りづらいですよね。

実際に準備してみた体感では、最低2週間あれば何とか形になりますが、1カ月あれば安心です。また、準備期間中の体力勝負も見逃せません。というのも、ベトナムでは結婚前後の1カ月間、毎日のようにお酒を飲む機会があり、特に男性側は「飲まされる」文化が根強く残っています…。

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打ち合わせ、衣装合わせ、前撮り撮影、招待客の調整、前夜祭、後夜祭など、想像以上にやることが多く、まさに怒涛の1カ月でした。

勤務後には、衣装合わせのために何件もの衣装店をはしご。試着には1店舗あたり3時間以上かかることもあり、帰省して最初の1週間は毎晩、仕事終わりに衣装探しに奔走していました。

ベトナム民族衣装の「アオザイ」で前撮りを行いました
ベトナム民族衣装の「アオザイ」で前撮りを行いました

前撮り撮影は1日がかりで、週末を使って2回実施。ベトナムの前撮りはコンセプトの自由度が高く、費用も日本より抑えられるため、旅行がてらベトナムで撮影するのもおすすめです!

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■ 招待客と結婚式の準備事情

今回の式は、私と夫の出身地が異なるため、2カ所で開催し、招待客はなんと合計600人。ベトナムでは、招待は親が行うのがマナーとされており、目上の方に子どもが直接声をかけるのは失礼にあたります。

そのため、招待状はすべて親が準備・配布します。しかも600名分の名前をすべて手書き!字がきれいな親戚を“選抜”してお願いしました(選べるほど親戚が多いのもベトナムあるあるです)。各家庭へは母が一軒一軒足を運び、日中私が仕事をしている間に手分けして招待活動を行いました。

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■ ベトナムの結婚式文化と、私たちの式について

ベトナムの結婚式には、以下のような日本とは異なる文化や習慣があります:

  • 式は2日間にわたり行われることが多い

  • 伝統的な儀式(お茶を供える、家族紹介など)が含まれる

  • 前撮りが主流で、式当日に写真を飾る

  • 招待客は100~300名以上が一般的

私たちもこれらの伝統にのっとり、家族・親戚と一緒に準備を進めました。さらに、2カ所で式を行ったことで、それぞれの地域の方々から温かく祝福され、とても印象に残る経験となりました。


■ ベトナムの伝統的な結婚式とは?

ベトナムの伝統的な結婚式は、家族や親族とのつながりを重んじる文化のもとで執り行われる、非常に大切な儀式です。特に農村部では今もなお古くからの風習が受け継がれており、地域によって多少の違いはあるものの、以下のような流れが一般的です。


【主な流れ】

  1. ダムホイ(婚約式)新郎側の家族が新婦の家を訪問し、結納品(果物、お茶、お菓子、酒など)を持参して婚約の儀式を行います。このときに両家が正式に結婚を了承し合います。

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  2. ダンザウ(結婚式当日:迎えの儀式)

    結婚式当日、新郎側が親族や友人を伴って新婦の家に向かいます。この際、赤い衣装を着た未婚の男女(一般的に6名ずつ)が結納品を運び、歓迎を受けてから儀式が始まります。現在は赤だけではなく、いろんな色も取り入れられています。新郎が新婦を迎え入れた後、2人で祖先にお線香をあげるなどの伝統儀礼が行われます。

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  1. 披露宴(ティエッククオイ)

    家やレストランで開かれる披露宴では、100名~300名以上のゲストが参加することも珍しくありません。料理を楽しみながら、新郎新婦が各テーブルをまわってあいさつし、祝福を受けます。地域によっては、新婦が何度も衣装を着替えることも伝統の一部です。

    このように、ベトナムの結婚式は家族と地域社会が一体となるイベントであり、準備も当日も非常ににぎやかで盛大です。現代ではホテルや式場でシンプルに行うスタイルも増えてきましたが、今も多くの家庭で伝統を重んじたスタイルが残っています。


【ダムホイ(婚約式)での伝統衣装】

婚約式では、新郎新婦ともに「アオザイ(Áo dài)」というベトナムの伝統衣装を着用します。アオザイは、長いチュニックとスラックスを組み合わせた上品な衣装で、ベトナム女性の美しさを象徴する民族衣装として広く知られています。

婚約式では、

  • 新婦は赤やピンクのアオザイを着ることが一般的で、金刺繍やビーズなどの装飾が施された華やかなデザインが好まれます。

  • 新郎はブルーやゴールド、白などのアオザイを着用し、新婦と色や柄を揃えるのが定番です。

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また、両家の親族や結納品を運ぶ役割の若者たちも赤やオレンジのアオザイで統一することが多く、写真映えする統一感のある装いとなります。

婚約式はフォーマルで格式ある場面のため、衣装もきちんとしたものが求められます。レンタル衣装店ではこの婚約用のアオザイセットが用意されていることが多く、日本人が着ても似合うデザインがたくさんあります!


■ ベトナム特有?変わったイベント

ベトナムの結婚式では、日本ではなかなか体験できないユニークな風習やスタイルがあります。たとえば、新郎の実家で式を行った場合、なんと3日間にわたって開催されました。朝7時から夜22時まで、丸一日行事が続くというハードスケジュールで、それが3日連続です。

また、披露宴ではDJブースを設け、ゲストが壇上でダンスをして盛り上がるなど、まるでフェスのような雰囲気になる場面もあり、とても楽しい時間でした。料理の準備から後片づけまで、村のご近所の方々が一丸となって手伝ってくださるのも印象的でした。地域全体でお祝いする「助け合いの文化」は、日本ではあまり見られない温かさを感じることができます。

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■ 最後に

今後も、仕事とプライベートの両立を大切にしながら、感謝の気持ちを持って日々の業務に取り組んでいきたいと思います。 今回の経験が、これから結婚や帰省を予定している方の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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~弊社のサポート内容~

株式会社グローバークスでは、以下のサポートを通じて、特定技能者の受け入れとその後の定着を全面的に支援します。


●書類準備と手続き代行:ビザ申請や労働契約など、必要な手続きを迅速に行います。

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■ この記事を書いた人

西原 詩香(にしはら しいか)

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー西原詩香氏、駅のホームに立つ様子

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー。生まれも育ちも日本の日本国籍だが、両親がベトナム出身。幼少期から家庭ではベトナム語で会話していたため、ベトナム語もネイティブレベル。毎年1回はベトナムに帰省しており、ベトナムの文化・慣習にも精通。

そのような背景から、日本在住のベトナム人を支援したいと考え、日本語教師の資格を取得。その後、監理団体に入社し、ベトナム人技能実習生の翻訳通訳及びサポート、来日後の生活指導、日本語教育に従事。

その後グローバークスに入社し、自身のルーツを強みに、企業と外国人財の架け橋になることを目指している。


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