こんにちは!グローバークスのリクルーティングアドバイザーの太田です。
フィリピン人材は、その高い英語力と親しみやすさを活かし、現在、日本の多様な業界で重要な役割を担っています。特に、サービス業やIT分野などでの需要が高まり、フィリピン人の特性が企業にとって大きな強みとなっています。本記事では、フィリピン人材の特徴や強みを深掘りし、彼らが日本の労働市場でどのように活躍しているのか、そして今後どのような可能性を秘めているのかについて考察します。日本でのフィリピン人材の貢献を知りたい方は、ぜひご一読ください。
フィリピンの基本情報
フィリピンは東南アジアに位置する島国で、「フィリピン共和国」として知られています。約7,641の島々から成り立っており、息を呑むようなビーチや豊かな自然が魅力です。特にボラカイ島やパラワンのエルニドなどが人気の観光地として知られています。経済の基盤は農業と観光業で、多彩な文化と民族が共存しています。現在の首都はマニラであり、商業の中心地もマニラ大都市圏(メトロマニラ)に位置しています。

基礎データ
面積 | 30万平方キロメートル(日本の約0.8倍) |
人口 | 約1億1,000万人(2024年) |
首都 | マニラ |
商業首都 | マニラ大都市圏(メトロマニラ) |
民族 | 多民族国家で、主要な民族にはタガログ、セブアノ、イルカノ、ビコール、ヒリガイノン、ワライ、ルソン人などが含まれる。 |
言語 | フィリピン語(タガログ語、公用語)、英語、各地域の方言(セブアノ語、イロカノ語など)約175言語が存在する。 |
宗教 | カトリック教(約80%)、プロテスタント、イスラム教、その他の宗教 |
現在の状況
フィリピンは、新型コロナウイルスの影響を受けて経済が厳しい状況にあります。多くの業界が打撃を受け、失業率が上昇しました。特に観光業やサービス業は深刻な影響を受けています。また、自然災害や政治的な課題も抱えており、貧困層の人々が増加しています。
政府は経済回復を目指してさまざまな対策を講じていますが、格差の拡大や公共サービスの不足が問題視されています。このような背景から、多くの若者が海外での就労を希望し、特に日本などの国での働き口を求めて日本語を学ぶ動きが見られます。
なぜフィリピン人の英語力は高いと言われている?
フィリピンの公用語はタガログ語ですが、フィリピン人の約9割が英語を話せると言われています。これは一体なぜなのでしょうか。
▪️歴史的背景: 1898年から1946年までアメリカの植民地支配を受けていた影響で、英語が公用語の一つとなりました。
▪️教育制度: フィリピンでは、学校教育の大部分が英語で行われているため、子どもたちは幼い頃から英語を習得する環境にあります。
▪️発音の特徴: フィリピン人の英語の発音はアメリカ英語に近く、日本人にとっても聞き取りやすいのが特徴です。
さらに、フィリピンの英語力は世界的にも高く評価されています。例えば、アメリカ合衆国のGlobal English社が職場での英語能力を10段階で評価するBEI(Business English Index)の2017年の調査では、フィリピンが7.95点で世界1位という結果が出ています。また、EPI(英語能力指数)の2022年の調査でも、フィリピンは世界ランキングで22位、アジア圏では第2位にランクインしています。
こうした要素が、フィリピン人の英語力が高いと言われる理由の一端を担っていると考えられます。実際に、私の周りにも多くのフィリピン人がいますが、ほとんどの人が英語を話し、強い訛りもなく、イントネーションもはっきりしているので、日本人にとって非常に聞き取りやすいと感じます。
フィリピン人材の魅力
1. 言語能力: フィリピンでは英語が広く話されているため、フィリピン人材は日本語の習得も比較的スムーズです。また、英語スキルを活かせる職場でも高く評価されます。フィリピン人は聴覚が優れているのか、言語習得が早く、発音も徐々に向上し、長く日本に滞在すると、日本人のように流暢に話せるようになる人も少なくありません。
2. ホスピタリティ: フィリピン人は親しみやすく、特にサービス業においてホスピタリティが高いと評価されています。接客業や介護職で活躍するフィリピン人は多く、その高いホスピタリティとコミュニケーション力で、周囲の日本人スタッフや患者さんに信頼されています。実際に、看護助手や介護職に就いているフィリピン人が周りにも多く見られ、その働きぶりは好評です。
3. 適応能力: フィリピン人は異文化への理解が深く、新しい環境に柔軟に適応する能力を持っています。多様な背景を持つため、チームワークにも優れています。また、共感力が高く、同僚や上司に対する適切なアプローチができる点も評価されています。
4. 勤勉さ: フィリピン人は一般的に勤勉で、仕事に対して責任感が強いとされています。日本の職場文化にも迅速に馴染みます。分からないことがあれば、放置せずに自ら積極的に質問し、行動に移すことができる人材が多いです。
5. 多様な職業分野での活躍: フィリピン人は介護、IT、製造業、サービス業など、さまざまな分野で活躍しています。特に介護職における需要は高く、フィリピン人の友人が働く職場では、従業員の約8割がフィリピン人であるとのことです。これは介護分野におけるフィリピン人材の需要が非常に高いことを示していると考えられます。
6. 家族重視の価値観: フィリピン人は家族との絆を大切にし、家族を支えるために働く意欲が非常に強いです。フィリピンにいる家族に仕送りをするために日本で懸命に働くフィリピン人を多く見てきました。「自分より家族」を大切にする価値観を持つフィリピン人は、安定した職場環境や長期間の雇用を求める傾向があります。また、職場での人間関係やコミュニティへの帰属感も、長期的なモチベーションにつながります。
フィリピン人を採用する企業へのメリット
フィリピン人材を採用する企業にとっての最大のメリットは、何といっても彼らの優れた英語力です。フィリピンでは、教育機関やビジネスシーンにおいて英語が主要言語として広く使用されているため、多くのフィリピン人は高い英語コミュニケーション能力を備えています。
また、フィリピン人はフレンドリーで協調性が高く、勤勉で仕事に対する熱意も強いため、職場でのコミュニケーションが円滑に進みやすいです。さらに、日本語の習得が早いことも特長です。
フィリピン人は家族を大切にする文化を持ち、仕事に対する意欲も高い傾向があります。加えて、フィリピン国内の経済的な要因から、多くのフィリピン人が日本での長期勤務を希望しています。
実際にフィリピン人を採用した企業は、彼らの高い英語力や優れたコミュニケーション能力に驚かされることが少なくないでしょう。
~弊社のサポート内容~
株式会社グローバークスでは、以下のサポートを通じて、特定技能者の受け入れとその後の定着を全面的に支援します。
●書類準備と手続き代行:ビザ申請や労働契約など、必要な手続きを迅速に行います。
●入国後の生活サポート:住宅の手配や生活面でのフォローを行い、特定技能者が日本の環境に早く馴染むようサポートします。
●定期的なフォローアップ:定期的に面談を実施し、特定技能者が安心して働けるようにサポートを続けます。
● 6カ国語対応:英語、中国語、ベトナム語、シンハラ語(スリランカ)、ビルマ語(ミャンマー)、タガログ語(フィリピン)で対応いたします。
メールアドレス:ota@globarx.co.jp (太田 成美)
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■ この記事を書いた人
太田 成美(おおた なるみ)
フィリピン生まれ日本育ちのため、日本語がネイティブ。2019年に母国フィリピンに10年ぶりに帰省した際に自身のタガログ語力の低下にショックを受け、独学でタガログ語を習得。明るく陽気なフィリピン人の国民性を愛し、もっと日本にフィリピンの魅力を発信したいとの思いからTikTokやYoutubeなどのSNSにて発信開始。2024年日本とフィリピンの架け橋となるためリクルーティングアドバイザーとしてグローバークスに入社。