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宿泊業界における外国人採用  元ホテルスタッフが解説

更新日:2024年8月4日



■ この記事を書いた人

ジャヤシンハ・ナルマダー

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー。スリランカ出身。スリランカのケラニヤ大学で日本語を専攻。卒業後、スリランカの日系企業で5年間人材紹介業務等に従事したのち、京都のホテルに転職。フロント接客業務を中心に、ホテル全体の管理業務を担当。グローバークスに入社後は宿泊業界をはじめ、日本での就職を目指す外国人のサポートに従事。外国人財が日本で活躍しやすい環境を提供し、企業と外国人候補者の双方にとってWin-Winな関係を築くことを目指している。


 

外国人観光客の増加に伴い、日本のホテルでは外国人スタッフの採用が急増しています。さらに、日本国内での人材不足を解消する手段としても外国人スタッフの採用が注目されています。言葉や文化の違いを超えて、観光客との深い絆を築く外国人スタッフたちは、日本のホテル業界に新たな風を吹かせているのではないかと思われます。



外国人がなぜ日本のホテルで働きたいのか?


1.日本のおもてなし

日本のホスピタリティやおもてなしの文化は世界的に有名であり、外国人スタッフがそのサービス精神を学びたいと考えることもあります。日本のおもてなしは細やかな気配りや心遣いが特徴で、外国人スタッフがその技術や哲学を学び、自らもお客様に心温まるサービスを提供したいという思いがあります。日本のおもてなしの精神は、自身のサービススキルを向上させるための貴重な機会となるでしょう。


2.日本文化への興味

日本は独自の文化や伝統を持ち、外国人スタッフがその文化に触れながら働けることが魅力となります。日本の伝統的なお茶や着物、祭りなどに触れる機会が多いため、日本文化に興味がある外国人にとって魅力的な環境となります。


3.英語力を生かせる

日本のホテル業界は、外国人観光客の増加に伴い、英語を話すスタッフの需要が高まっています。外国人スタッフは英語を活かしながら、日本のホテルでのサービス提供に貢献することができます。英語力を生かすことで、さらに多様なお客様とコミュニケーションを図ることができ、ホテルの国際化に貢献することができます。


4.日本語能力の向上

日本で働くことで日本語のスキルを向上させたいという外国人も多く、ホテル業界は日本語を使う機会が多いため、語学力を磨く場として選ばれることがあります。日本語を使いながらコミュニケーションを取ることで、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面での学びが得られます。



外国人を採用することについて、ホテル会社様が抱える課題


言語の壁

外国籍が日本語を話せるかどうかは、ホテル業務において非常に重要なポイントです。日本語が話せないと、お客様とのコミュニケーションに支障が出る可能性があります。従って、外国籍スタッフが日本語を適切に理解し、流暢に話すことができるかどうかを確認することが必要です。言語教育プログラムや研修を通じて、スタッフの日本語力向上を支援し、サービス品質の向上に繋げます。


日本の「おもてなし精神」に適応力

日本の「おもてなし精神」は、ホテル業界において特に重要な価値観です。外国籍スタッフが日本のおもてなし文化に適応できるかどうかは、お客様に心温まるサービスを提供する上で欠かせない要素です。外国籍スタッフに対して、日本のおもてなし精神や習慣について教育し、理解を深める機会を提供することで、スタッフがお客様に感動を与えるサービスを提供できるよう支援する必要があります。また、外国籍スタッフと日本人スタッフが円滑にチームを形成し、お互いの文化や考え方を尊重しながら協力することも重要です。定期的なチームビルディングイベントやコミュニケーショントレーニングを通じて、異なる文化背景を持つスタッフ同士が理解し合い、協力してサービスの質を高めることが求められます。



外国人採用のメリット


ホテルに外国人採用することに多くのメリットがあります。外国人スタッフとの協力関係を築くことで、ホテル運営のさらなる発展と成長が期待されます。


★ゲストの言語の不安を解消して快適な滞在を提供できる

外国人スタッフの採用により、ホテルはさまざまな言語を話すゲストに対応することができます。英語や中国語、韓国語など、さまざまな言語を話すスタッフがいることで、ゲストの言語の不安を解消し、より快適な滞在を提供することができます。言語の壁を取り払うことで、ゲストとのコミュニケーションが円滑になり、より良いおもてなしを実現することができます。


★ゲストの真意を理解しやすくなる

外国人のスタッフがいることで、ゲストの真意を理解しやすくなることがあります。外国人スタッフは、自身も異文化を持つため、異なる文化や価値観に対する理解が深く、柔軟な対応が可能です。そのため、ゲストが抱える悩みや要望をより良く理解し、適切な対応を提供することができる場合があります。

また、外国人スタッフがいることで、ゲストもよりリラックスしてコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。ゲストとのコミュニケーションが円滑になり、より信頼関係を築きやすくなります。


★文化交流でサービスの質の向上につながる

外国人スタッフとの交流を通じて、異文化理解が深まり、お互いの視点や考え方を尊重しながら働く環境が築かれます。異なる文化を持つスタッフ同士が協力し合うことで、新しいアイデアや視点が生まれ、サービスの質の向上につながる可能性があります。


★思い出に残るホテルの顔

外国人の顔は異なる特徴を持っているため、覚えやすいと言われます。異国の文化や外見に触れることで、印象深い経験として残ることもあります。外国人スタッフとの交流やコミュニケーションは、ゲストにとって新鮮で楽しい体験となり、滞在をより特別なものにしてくれるかもしれません。ホテルで外国人スタッフとの出会いや交流が思い出に残ると、ゲストはそのホテルを再訪したいと思う可能性も高まります。異文化交流から生まれる感動や喜びは、ゲストにとって忘れられない思い出となるはずです。



外国人が従事できるホテル業務と必要な在留資格


ホテルが外国人をスタッフとして採用する際には、労働ビザを取得する必要があります。外国人が日本で働くためには、適切な在留資格を持つことが求められます。


★フロントスタッフを採用したい → 技術・人文知識・国際業務OR特定技能(宿泊業)

★レストランスタッフを採用したい → 特定技能(宿泊業)OR(外食業)

★クリーニングスタッフを採用したい → 特定技能(ビルクリーニング)


 

1. 技術・人文知識・国際業務

この在留資格は、外国人の技術や人文知識、国際業務に従事するためのもので、ホテルのフロント業務に関連する業務に就くことができます。外国籍の方を正社員として採用するときこの在留資格が必要です。

 

2. 特定技能

「宿泊業」業務内容

  • フロント業務

  • 企画・広報

  • 客室接客業務

  • レストランサービス

  • ホテルと旅館の売店での販売業務


「外食」業務内容

  • 外食業全般(飲食物調理、接客、店舗管理)

「ビルクリーニング」業務内容

  • ビルやホテルなどの床、添乗、内壁、玄関、廊下、階段などの建物内部の清掃

  • ホテルや旅館のベッドメイク業務

 

3. 留学:大学、専門学校、日本語学校に通いながら勉強やアルバイトをする場合に「留学」の在留資格がお持ちの方をアルバイト社員として採用できます。

 

外国籍採用をご検討している企業様、お気軽にお問い合わせください♪

外国籍の方を採用すると、通常の日本人雇用とは異なるビザ取得手続きなどの手続きが必要となります。弊社は、ベトナム、ミャンマー、スリランカ、中国、インドネシアに提携先があり、国外での外国人の採用プロセスもサポートしています。また、出入国在留管理庁認定の登録支援機関として、特定技能の登録や更新手続きや、書類の準備や手続きの案内、必要な情報の提供などをしっかりとサポートいたします。

どんなご要望にもお応えできるよう、心を込めてサポートさせていただきますので、お気軽お問い合わせください。



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