◆弊社スリランカ事業の概要
弊社は厚生労働省認可のスリランカを取扱地域とする人材紹介会社として、日本企業様向けにスリランカ人材のご紹介事業を行なっております。
すでに、弊社経由でご紹介したITエンジニア、機械エンジニア、データサイエンティストなど様々な職種のスリランカ人材が日本に入国し活躍しています。
◆スリランカ政府と連携
弊社はスリランカ唯一の政府系人材紹介会社であるSLFEAともパートナーシップ契約を締結しており、政府系の信用力を活用して優秀な人材を迅速に集めることが可能です。また、スリランカ政府の労働•海外雇用大臣(Minister of Labour and Foreign Employment)とも協力関係を構築しています。
スリランカにて、労働•外国雇用大臣のManusha大臣と弊社代表森永
スリランカ政府と弊社は、スリランカ人材の日本への送り出しに関する協力強化を確認
労働大臣に向けて、スリランカにおける新たな取り組みに関するプレゼンテーションを実施
日本への人材の送り出しに関して労働大臣との意見交換を実施
◆大臣との意見交換
スリランカは2022年4月の財政破綻により不安定な経済状態が続いています。また、産業構造にも偏りがあり、外貨の獲得は紅茶やゴム等の輸出、観光など特定の産業に頼っています。そのため、国外への人材の送り出しによる外貨の獲得と雇用の確保はスリランカ政府にとっても重要な政策の一つです。
そのような背景の中、弊社代表から労働大臣へいくつか質問させていただきました。
Q1 森永:日本への人材の送り出しにおいて、特定技能、技人国、技能実習生どのカテゴリーを特に増やしていきたいか?
A1 大臣:特定技能、技人国、技能実習生全てのカテゴリーにおいて送り出しを増やしていきたい
Q2 森永:スリランカは欧州、中東、韓国等へも人材を送り出している。それらの国々と比較して日本へ人材を送り出すメリットは?
A2 大臣:日本の素晴らしい技術、サービスの質、規律、マナー、勤勉さなどを学べること
Q3 森永:弊社のような日本の人材紹介会社に対する要望はあるか?
A3 大臣:日本への送り出しにおいては日本語が最大の壁になっている。スリランカの日本語学習者は初級(N5~N4)がボリューム層。N3以上になると数がガクッと下がる。そのため、1人でも良いのでシンハラ語の通訳が受け入れ先に在籍していてくれるとありがたい。
◆提携のスキーム
スリランカ政府直轄の人材紹介会社とパートナーシップ契約を締結
スリランカ政府との提携スキームは以下の通りです。
スリランカ人材のご紹介スキーム
◆スリランカ人材について
スリランカは財政破綻の結果、国内経済が混乱し、インフレが加速しました。その結果、物価が高騰し、生活が苦しくなっています。また、大学で学んだ専門知識を活かせる働き口も多くないため、国内の優秀な若者ほど国外に出て働きたいという意識を持っています。親日国である背景から、日本に行って働きたい若者も増えています。
人手不足が深刻な日本企業にとって、この状況はチャンスであると思います。実際、弊社がこれまでにご紹介したスリランカ人材は日本各地で活躍しており、真面目で優秀との現場の声もいただいております。
弊社でもスリランカ人の正社員を雇用していますが、非常に勤勉で優秀です。また、スリランカは仏教国であることもあり、日本人に合う国民性であることも実感しています。
スリランカ現地の日本語学習者に向けて、日本で働くことを魅力や注意点を説明
現地の日本語学習者との交流
◆最後に
優秀な人材を抱えながら能力を活かせる働き口が少ないスリランカ、素晴らしい技術やサービスを持ちながら労働力不足の日本、この2カ国は補完関係にあり、相性が良いと感じています。
弊社は今後もスリランカとの関係強化に取り組み、日本の労働人口不足の解消、国際競争力の強化に貢献して参ります。
株式会社グローバークス
代表取締役 森永健太(中小企業診断士)